僕は以前ほおずき連という阿波おどりチームに所属していて、ブログを書いていました。2008年1月14日の記事で和太鼓関連の話題を書いていたので、再録します。
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「太鼓祭in SAITAMA SUPER ARENA 2008」を見た興奮がまだ冷めないまま臨んだ昨日の阿波踊り練習で、大太鼓のNさんが1冊の本を見せてくれました。
『複式復打法教本-組太鼓-日本の太鼓』(山本幹夫編集 御諏訪太鼓楽園 1994年)という本でした。
読んで驚きました。
「組太鼓」とえば舞台での太鼓演奏でおなじみのスタイルですが、あれは特定の団体によって創始されたものだったんですよ!
その団体とは「御諏訪太鼓(おすわだいこ)」。1951年(昭和26年)頃に小口大八(おぐちだいはち)氏が結成し、複数の打楽器が重層的に鳴り響くオーケストラのようなアンサンブルを打ち出したんですね。
何事にも始まりはあるわけです。そこから太鼓は芸術として自立を獲得したのです。
恥ずかしいことに、御諏訪太鼓についても小口大八氏についても僕は全然知りませんでした。
なんと783人というとんでもない人数で演奏したことがありギネスブックにも載っているとか、長野オリンピックの閉会式でも演奏したとか、当然知っているべき存在だったんです。
さて、その御諏訪太鼓ですが、長野県岡谷市を拠点としているということで、「太鼓祭in SAITAMA SUPER ARENA 2008」で優勝した信濃神龍会とも深い関連がありそうです。どうやら岡谷市はすごいところみたいですよ。岡谷太鼓祭りはいつか見に行きたいものです。
太鼓の基本編成や譜面についてなど、技術的な点でもこの本はすごく参考になりました。読んでよかったです。
※どうやら現在は絶版らしいです。
(じつに)
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以上です。
つまり1970年代以降の鬼太鼓座や鼓童を始めとする数々の先進的な和太鼓団体の活躍は、この小口大八による組太鼓(=複式複打法)の創始が引き金になっていたんですね。
参考までに御諏訪太鼓の動画をリンクします。
(染谷)