草加太鼓クラブ

埼玉県草加市で活動している和太鼓団体「草加太鼓クラブ」のブログ。

太鼓ワークショップでスットコドッコイ!

5月23日(日)、さいたまスーパーアリーナ内の太鼓スタジオ「すわんど」にて、太鼓ワークショップを体験してきました。
課題は、11月14日(日)に開催される「太鼓祭inくまがやドーム」で合同演奏される曲目『ドッコイ』をマスターすること。マスターして太鼓祭に出場すること。
講師は『ドッコイ』の作曲者である北原永(ひさし)先生と、北原先生の主催するまつり工房の指導者の一人、中森道子先生です。
実際には北原先生は「年をとると人に教えるのが億劫になってきてね」と、ほとんど中森先生に任せっきりでした(笑)。

参加者は20人ほど。
ガタイのいい3人はなんと川口の龍虎太鼓のメンバー。一人は指導者! 有名な団体だし僕も何度かステージを見て感激していたのでいっしょに叩いて緊張しました。
茨城の「こまこ」(そう聞こえました)という太鼓団体の小学生たちと指導の女性もいました。
その他、男性や女性、年配の方や若い方たちです。
スタイルがよくてきれいなお嬢さんがいるな、と思ったら、BSデジタル11のテレビ番組「太鼓ちゃんねる」のレギュラー出演者の方だそうです。

まず準備運動。不思議な運動から始まりました。あやつり人形になったイメージで、手足をふ〜らふ〜ら動かすのです。そしてさまざまなストレッチ。

さていよいよ『ドッコイ』を頭から順に教わります。節回しを伝えるだけでなく、その節に流れる息吹と感情を、中森先生が声と表情と全身で伝えてくれます。その様子自体が楽しいパフォーマンスです。
口伝は、叩くところだけでなく「間」も大事な要素です。たとえばドンの後に「ホイ」が入ると、そこで腕を真上に高く伸ばすことが指示されています。自ずと、音だけでなく動作も決まってくるため、みんなの動きがシンクロします。

みんなレベルが高いです。1フレーズずつ、がんがんマスターしていきますよ。僕も置いていかれないように集中して感覚を研ぎ澄ましましたよ。

休憩時間に中森先生から「ノリがいいですね!」と声をかけていただいてうれしくなりました。

2章構成の壮大な曲をなんとか一通りさらい、AパートとBパートに分かれて合奏することになりました。
さらには全体を統率する締太鼓のパートを、然るべき人に任せました。龍虎太鼓の指導者と、「こまこ」の指導者です。ふたりとも簡単な説明で、複雑なフレーズを自分のものにしました。さすが素晴らしい技量です。
ふたりが並んで叩くと、スタイルの違いが見えて面白かったです。一人は足を斜めに大きく開いて、上体を動かさずどっしり構えていました。もう一人は足を左右に開いて、上体は絶えず上下にリズミカルに動かしていました。

なんども演奏を繰り返すうちに、『ドッコイ』という曲のパワーがわかってきました。
前半は激しい上下運動。後半は「スットコドッコイ!」とつんのめるような加速感。巨大な何かの運動に巻き込まれたような感覚に酔いしれました。
とくに「スットコドッコイ」がすごく好きです。

終わったら足腰と腕と背筋が痛くなりました。就寝後、太鼓を叩く体感が突然蘇って、なんども目を覚ましました。

染谷