草加太鼓クラブ

埼玉県草加市で活動している和太鼓団体「草加太鼓クラブ」のブログ。

ホルスタインは白黒がはっきり出てしまい見た目が悪くなる

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【モノがたり】長胴太鼓・締太鼓(2009年6月3日 読売新聞)
この記事がちょっとおもしろかったです。
1820年から続く盛岡市城西町の太鼓専門店「小松太鼓店」の五代目店主に取材した記事です。この道30年の本物の職人です。
長胴太鼓の胴は木材会社が太鼓の形に切り抜いたものを3年以上乾燥させてから使っているということです。では皮は?

 胴に張る皮は、ほぼすべて牛の皮。中でも短角牛の皮が1番です。ホルスタインは白黒がはっきり出てしまい、見た目が悪くなる。黒毛和牛は脂分が多く、皮が薄い。短角牛は脂分が少なく、皮も厚いので加工しやすい。短角牛の皮は、紫波町の食肉処理場に週1、2回足を運び、仕入れています。

ホルスタインの白黒太鼓も悪くないと思いましたが、どうでしょう。叩くと牛をいじめている気分になるのかな‥‥‥(笑)。
さて皮は水を入れたおけに皮をひと晩つけて水をたっぷり含んだ状態で敷き刃という道具で5〜6ミリの厚さまで削るのだそうです。厚い皮は太い音、薄い皮は高くて軽い音を鳴らすようになるとか。

 それが乾くと2〜3ミリの厚さになる。水分を含んだ状態で、乾いた時のことをイメージしながら、親指と人さし指でつまんだ感覚でどこまで削るか決めます。この感覚だけは自分の指だけが頼り。これで太鼓の音が決まってしまいます。

「この感覚だけは自分の指だけが頼り」という職人の超越感覚っていいですよね。職人にあこがれます。太鼓の作り方、もっと詳しく知りたくなりました。
(染谷)