草加太鼓クラブ

埼玉県草加市で活動している和太鼓団体「草加太鼓クラブ」のブログ。

撥(ばち)の握り方−人差し指?小指?

撥の持ち方は、人差し指と親指でぎゅっと握り、ほかの指は軽く添える、これが原則です。

さて、先日都内の大きい楽器店の書籍コーナーで和太鼓の本を立ち読みしていたら、衝撃的な記述にぶつかりました。なんと、撥の持ち方は小指が命だというのです。小指でぎゅっと握り、ほかの指は添えるだけ。おいおい完全に逆ではないか!

帰宅してから、さっそく試してみました。するとこれが具合がいい。手首を思いっきり返すとき、撥が大きく振れてくれます。
元の人差し指と親指でぎゅっと握る方法では、撥が大きく振れたときに、指への負担を感じます。

太鼓の練習日に、仲間に話しました。すると、彼は「へえ!」と驚きました。
剣道の竹刀も小指で握るんですよ」
剣道経験者の彼は、竹刀を握って振る動作をしながらそう言いました。
もしや棒を強く振るものに共通するポイントでしょうか。
たとえば、ゴルフのクラブも?

藤家さんに話してみたら、「それもあり」という返答。
「でも、握力が小さい子供は小指で握るのはちょっと無理やから、人差し指と親指で握る方法で指導しているんですよ」
なるほど。

僕のもうひとつの趣味である阿波踊りのチームの練習でも、太鼓担当のメンバーに話してみました。そこにも剣道経験者がいて、すごく納得していました。
それでは、とやってみました。
おっと! 撥がすっとんでいきそうになるではありませんか。
阿波踊りの太鼓はお腹の前にかかえて腕を左右から振って叩くため、手のひら方向に撥が振れます。小指のホールドだけでは撥が指からほどけ落ちそうになってしまうのです。

この握り方が唯一の正解と決めつけず、用途や場面に応じていろいろ試してみるのがいいのかもしれませんね。
(染谷)